鬼怒川温泉に複合施設オープン スイーツ店、ハンバーガー店、物産館も

物産館で野菜を選ぶ利用客ら

 【日光】鬼怒川温泉大原にこのほど、ホテルサンシャイン鬼怒川が運営する新商業施設「遊(ゆう)ingPLAZA」が本格オープンした。観光客や地元住民が楽しめる鬼怒川の新たな施設となることを目指し、地元食材を積極的に取り扱いながら食品ロス削減にも取り組む。

 新型コロナウイルス禍で打撃を受けた鬼怒川を盛り上げようと2021年、同ホテルが新事業として取り組みを開始。昨年10月にスイーツ店が先行オープンし、このほどいずれも同ホテル直営の物産館、ハンバーガー店、総菜・ジュース店、ドッグランなどを備えた計約850平方メートルの施設全体がオープンした。

 目玉は約202平方メートルの物産館。生産地と生産者の名前が記された県産青果や酒、調味料など約570種類を扱う。近くに別荘があるという東京都練馬区、主婦西脇幹恵(にしわきみきえ)さん(62)は「工事中から楽しみにしていた。今後も活用したい」と話した。

 物産館で売れ残った青果は早めに店頭から下げてジュースや総菜に加工するなど、食品ロス削減にも取り組む。高橋侑希(たかはしゆき)館長(33)は「無駄がない仕組みを作り、多くの人が笑顔になる場を提供したい」と話した。

オープンした遊ingPLAZA

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