相葉裕樹, 夢咲ねね,etc.出演 チャレンジングなソングスルーミュージカル『Ordinary Days』開幕 平凡な日々こそが尊く、美しい。

『Ordinary Days』は、爽快で誠実な楽曲と共に、誰もが経験したことのあるような人を想い合う温かさや、うまくいかず葛藤することもある日々を、緻密に歌で表現し、心に寄り添った作品。
主演は、ミュージカル『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役のほか、昨今ミュージカルでも頭角を現す相葉裕樹。そして、元宝塚トップ娘役で、ミュージカル『東京ラブストーリー』ほか数々のミュージカルに出演する夢咲ねねをヒロイン、二人の歌声が情緒的に交錯する。また、作品を彩るもう一組のカップルには、ディズニーアニメ『ミラベルと魔法だらけの家』のヒロイン・ミラベルの日本版声優の斎藤瑠希と、「東京パフォーマンスドール」の元メンバーでミュージカル『いつか〜one fine day』などミュージカル出演が続く浜崎香帆、また、ダンス&ボーカルグループ「GENIC」の小池竜暉とパフォーマンスユニット「円神」の中本大賀が今回ミュージカル初挑戦で、持ち前ののびやかな歌声でフレッシュに演じる。
生演奏、ピアノのみ。30代の二人、ジェイソン(相葉裕樹)とクレア(夢咲ねね)、季節は冬。それから、客席から若い、ポップな服装の若者、彼の名前はウォーレン(小池竜暉/中本大賀)、手書きのチラシを配っているが、誰も受け取ろうとしない。そしてウォーレンはノートを偶然拾う。その持ち主は大学の論文に追われるデイブ(斎藤瑠希/浜崎香帆)のものだった…。

大きな出来事も起こらない、何気ない日々。ジェイソンとクレアは互いのことを想っているが、些細なことですれ違ったり。ウォーレンとデイブ、ノートが取り持つ縁で二人は出会うが、ウォーレンのテンションの高さに少々困惑気味。そんなこんな、それぞれの気持ちや状況を全て歌にする。

つまり、セリフはほとんどなく、歌で綴っていくスタイル。舞台セットはシンプルそのもので、時折、テーブルや椅子、箱などが出てくるのみ。彼らの心境、状況、ありふれた光景。タイトルの『ordinary days』、平凡な日々、普通の日々、日常。物語の舞台はニューヨークだが、東京のどこかでもありそうなこと。ものすごい壮大な希望とか夢ではなく、日々、思うこと、相手のこと、自分のこと、30代の二人、ジェイソンとクレアは落ち着いた服装、どちらかというと平凡な格好。若い二人、ウォーレンはポップな感じ、デイブはキュートだが、活動的な服装。この服装でもそれぞれのキャラクターが透けて見える。

とにかく歌、歌、歌。演じている方は難易度も高く、歌い上げる、と言うよりも描かれている心情に寄り添った歌唱が求められる。歌を聴いていると思わず「ある、ある」と想ったり「そんなことでさー」と想ったり、細かいところで共感できる。なんでもない時間、なんでもない日、なんと言うこともない、出来事、”Ordinary Days”はそんなことの積み重ね、それが、実は人生を明るくするのかもしれない。日常ミュージカル、上演時間はおよそ1時間30分。なお、11日公演はバレンタインスペシャルデー、ハッピーな企画が催される。詳しくは公式サイトにて。

実は2月8日はプレビュー公演。公演終了後、この日、出演していないWキャストの面々も登壇。ここでお楽しみ抽選会、その後は質疑応答。翌日が初日の中本大賀は「僕は明日が初日でとても楽しみ。地元大阪の公演もあります。何気ない日常に彩りを添えられたら」と挨拶。同じく翌日初日の浜崎香帆は「私も明日初日。始まったんだなと。歌ばかりで不安だったのですが…楽しい舞台です」とコメント。小池竜暉は「ミュージカルは初めて。一つ一つ丁寧に」と言い、斎藤瑠希は「たくさんの歌、お気に入りの曲を覚えて帰っていただけたら、自分なんだ、と思っていただけたら」と語る。どの登場人物にも感情移入できる、そのくらい、どこにでもいそうなキャラ。客席に大勢の観客が入っている光景を見て夢咲ねねは「たくさんの人に観ていただけて嬉しいです。毎回、違う感動があります…何度でも」とコメント。相葉裕樹は「プレビュー公演は初めての経験です。たくさんの方にお越しいただきまして。『こんなに歌うんだ』と…何気ないシーンが美しい」と語る。一つ一つの場面がセットがほぼない分、印象的。ラストの景色は清々しくもある。本当にほぼほぼ全てが歌、しかも特に何か事件が起こるわけでもないソングスルーミュージカル。この”歌”についての質問が客席から(HPでレポーターを募集)。「歌なしでは生きていけない」(中本大賀)、なかなか深い回答。「歌で伝えられるもの、言葉では表せない、この役自体が元気溌剌、試行錯誤しながら」(小池竜暉)。「歌があったから夢が見つけられた」(浜崎香帆)、「歌がないことは想像できない。舞台に出会って『こんなに表現の幅があるんだ」(斎藤瑠希)など、皆”歌こそ”、という回答。しかもこの作品では歌が大きな比重を占めている。ところが相葉裕樹だけが「毎回、毎回、壁を超えること、立ちはだかっているのが歌」と(笑)。
最後に公演PR、相葉裕樹は「ハッシュタグ」強調、観劇してTwitterで呟く際には「#オディミュ」を。

<稽古場レポ記事>

STORY
失った日々と、明日への希望… しあわせを求める4人の世界が交錯する 眠らない街・N.Y.に住む男女4人。30代のカップルであるジェイソン(相葉裕樹)とクレア(夢咲ねね)は、互いを想いながらも、ここ最近衝突ばかりでお互いの心が掴めないでいる。一方、アーティストを目指す青年ウォーレン(小池竜暉/中本大賀)は、手書きのチラシを配布する活動をしているが、誰からも見向きもされない。 ある日、大学の論文に追われるデイブ(斎藤瑠希/浜崎香帆)のノートを偶然拾ったことで二人は知り合い、少しずつ世界が色を変えていく…。日々を懸命に生きる4人の人生が、思わぬ形で繋がっていく…自身のかけがえのない大切な時間とは…?

概要
タイトル:オフ・ブロードウェイ ミュージカル『Ordinary Days』
Ordinary Days Music and Lyrics by Adam Gwon
脚色・演出:田中麻衣子
音楽監督・ピアノ演奏:落合崇史
翻訳:藤倉 梓
出演:相葉裕樹/夢咲ねね/斎藤瑠希・浜崎香帆(Wキャスト)/小池竜暉(GENIC)・中本大賀(円神)(Wキャスト)
日程・会場:
東京:2023年2月8日(水)〜12日(日) 俳優座劇場
大阪:2023年2月18日(土) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
チケット料金:全席指定 11,000円(税込) ※プレビュー公演は500円引

公式HP:https://ordinarydays.jp/
舞台写真:©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』/曳野若菜
会見写真:編集部

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