「園児の安全確保への取り組み不十分」“園児虐待”保育園の運営法人に静岡県と裾野市が改善勧告

元保育士3人が逮捕された静岡県裾野市のさくら保育園での園児虐待事件で、静岡県と裾野市は2月9日午前、園を運営する法人に対して改善勧告を出しました。

裾野市のさくら保育園をめぐっては、元保育士3人が園児に対し、虐待行為をしていたとして、静岡県と裾野市が、2022年12月から特別監査を実施。保護者に対するアンケート調査や職員に対する聞き取り、提出された関係資料の精査などを通じて、他にも被害がなかったか、保育状況に問題がなかったかなど、調べてきました。

関係者によりますと、特別監査の結果、県と市は、園児の安全確保のための取り組みが不十分だったと判断。さくら保育園を運営する社会福祉法人「桜愛会」に対し、9日午前、改善勧告を出しました。今後、改善勧告をもとに再発防止策を報告するよう求めるということです。

静岡県などから改善勧告を受けた法人が運営する「さくら保育園」=静岡・裾野市

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