今話題のラブコメ・ファンタジー「リミット・ラブ」鑑賞ポイントを徹底解説【後編】

「陳情令」で大ブレイクしたリウ・ハイクアンが主演のラブコメ・ファンタジー「リミット・ラブ~命短し恋せよオトメ!~」。今回ご紹介するのは“不聞鐘(ブーウェンジョン)”ボーイズのわちゃわちゃミッション。

李白の詩の一節から命名された大邸宅・“不聞鐘”。自慢の鉢植えに囲まれて優雅に暮らすジアン・バイジューと、住み込みで彼の世話を焼くチエン・チョン&ダオ・ルイフォン、そして弟チョンを取り戻すべく現れるブラコン兄貴・トゥー。ふだんは惜しみない毒舌を闘わせながら、いざという時には固い結束を誇る4人に課せられたミッションとは?

mission3.悪い虫(=ジン・シアオユー?!)から“若様”を守れ!

リミットのある未来と永遠の命。お試しの恋と生涯一度の恋。命の長さも恋愛観もバイジューとは正反対のシアオユーが、運命のいたずらで“不聞鐘”の新たな住人に。

ライバル心を燃やすチョンは、“不聞鐘”の結束を乱すシアオユーを排除しようとルイフォンを巻き込んで嫌がらせを開始。まるで寵愛を失うことを恐れた後宮のお妃のような行動ですが、凸凹コンビの作戦たるや宮廷闘争劇どころか小学生かよ?とツッコんでしまうレベル。しかも、嫌がらせのおかげでバイジューとシアオユーの2人はお互いを意識し、ロマンスに油を注ぐというトホホな結果に。

昔から言うじゃありませんか、「人の恋路を邪魔する者は、馬に蹴られて云々…」と。中国ではそれがさらに、「10の寺を壊すより、1つの結婚を壊す方が罪深い」(“宁拆十座庙,不拆一桩婚”)とグレードアップ。運命の恋人たちに対して嫉妬(?)は禁物、触らぬカップルに祟りなし!

©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

mission4.謎の“特効薬“の出どころを追え!

“不聞鐘(ブーウェンジョン)”の住民ではないのにやたら出現するチエン・トゥー。旅行会社のエライ人らしいのですが、仕事するシーンは1ミリも出てきません。弟のチエン・チョンのためなら本業そっちのけで(いや、弟にデレデレするのが本業なのかも?)、弟の恩人・バイジューに代わり、少々荒っぽい調査をこなしています。

彼が追うのは、バイジューとシアオユーが知り合うきっかけとなった、物語冒頭のバスジャック事件でした。バイジューは長年、バスジャック犯が持っていた万能の“特効薬”の出どころを探っていたのです。口は悪いが仕事はイケる、バイジューとトゥーのバディは真実に迫ることができるのでしょうか。

そして、何気なく登場する、バイジューのパソコンの待ち受け画面、バイジューが“不聞鐘”の2階で描き続ける絵画との関連とは?

大きな謎を秘めたまま、“不聞鐘”ボーイズの優雅にして苦難のミッションは続きます…。


Text:林穂紅(りん すいこう)

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