「3年間野球ができるのか」 部活動の地域移行、神奈川県内の野球関係者が意見交換

中学軟式野球の部活動地域移行をテーマに行われたシンポジウム=8日、横浜市内

 部活動の地域移行について理解を深めようと、神奈川県内の中学・高校などの野球関係者有志によるシンポジウムが8日、横浜市内で行われた。

 県中学校体育連盟軟式野球専門部の坂脇部長らが県内の事情を説明し、「新しく入ってくる1年生の保護者からも『3年間野球ができるのか』という声も上がっているが、私も分からないのが現状」と不安を口にした。

 秦野市や横須賀市など地域移行に向けた事例も発表され、横浜隼人高の水谷監督は「地域間での格差もあり、(部活が)必要な学校には指導者や教員を置くなど地域との連携が必要」と意見。神奈川大学野球連盟・佐々木理事長は「行政は教員が苦しんでいる現実を知るべきだ」と話した。

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