ピアニスト・上原ひろみが音楽を手がける、大人気ジャズ漫画のアニメーション映画化『BLUE GIANT』。作品と同名のエンドロール曲が配信!

2月17日(金)に全国公開されるアニメーション映画『BLUE GIANT』(原作・石塚真一、監督:立川譲、脚本:NUMBER 8、アニメーション制作:NUT)。シリーズ累計920万部超の大人気ジャズ漫画の初の映画化作品となるが、その音楽を世界的ピアニストの上原ひろみが担当することでも注目を集めている。

上原ひろみは劇中のほぼ全曲を作曲し演奏にも参加しているが、それら楽曲をまとめたオリジナル・サウンドトラック(映画公開と同日の2月17日に発売)より、エンドロール曲の「BLUE GIANT」が2月8日(水)に先行配信された。

この曲は、劇中に登場する“JASS”のレコーディング中に浮かんだイメージをもとに上原ひろみが作曲したナンバーで、“JASS”のメンバーである馬場智章(sax)、石若駿(drums)とのトリオで演奏されている。バラード調で、印象的なメロディを馬場のテナー・サックスが歌い上げる感動的な出来栄えとなっている。

上原ひろみ、馬場智章、石若駿の3名は、2月7日(火)、TOHOシネマズ 日比谷にて開催された映画の完成披露舞台挨拶に、メインキャストの声優を務めた山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音、そして監督の立川譲とともに登壇。 壇上で上原は、「この音をみなさんへ届けたいという一心で取り組んできたので、感無量です」と挨拶。テナー・サックスの馬場は「音が聞こえてくるような漫画『BLUE GIANT』の音を出すのは少し怖い部分もあったが、多くの方にこの音が届いてほしいと思います」と思いを語った。ドラムを担当した石若は「ドラムの演奏を通して玉田の気持ちや感情を表現したが、とてもチャレンジングでした。ストーリーが進むにつれ音に変化があると思いますので、ぜひ注目してください」と語った。

ピアノ演奏のほかに音楽も担当した上原は「バンドの曲は情熱が伝わるように、劇伴は1シーン1シーンの感情のサポートができるようにと監督と細かく話して作りました。参加した全ミュージシャンが魂を込めて120%の力を出してくれました」と感謝の気持ちを語った。さらに「原作を読んでいる時から音が聞こえてきて、勝手に曲を書いていた。じつはその楽譜が原作に載ってたりします」と仰天エピソードを明かした。 「大の音に近づけていくよう、上原さんと監督と常々相談していた」という馬場。石若は「どうやったら初心者の演奏のように聞こえるかを色々試した。スティックの持ち方を変えたりして『まだ上手すぎる?』と上原さんと馬場さんから客観的な意見をもらっていた」と語った。 また、馬場と石若が同じ札幌出身で幼少期から一緒に演奏していたと聞いてびっくりしたという上原。「この作品の大と玉田の関係と重なるところがあったので、こんなラッキーあるんだ! と思った。それもあって3人の関係に近い“JASS”を作り出すことが出来た」と募る思いを話した。 そして立川監督は「ぜひ素晴らしい音楽チームの音と、それを乗せた映像も一緒に楽しんでもらいたい。大の台詞で『音で感情を伝えられる』とあります。音と映像を組み合わせて伝えることに邁進してきました。ぜひ受け取って欲しいです」と、本作に込めた思いを観客へ改めて伝えた。

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