自分だけの1枚を刻む 鶴崎工業高校写真部 【大分県】

毎年、県内外の大会やコンテストで多数入賞する鶴崎工業高校写真部。大分県内で最も長い歴史を持ち、その実力は高く評価されている。ほとんどの生徒が初心者からのスタートだというが、昨年の「第7回写真コンテスト 全国大会・九州大会推薦作品選考」では、2人が最優秀賞となり全国高校総合文化祭へ、3人の優秀賞受賞者は全九州総合文化祭に出場した。

昨年末に開催された「第71回高文連 写真中央展」では、最優秀賞に2人、優秀賞に3人が選ばれた。優秀賞を受賞した長尾真鈴(3年)は、「1年生の頃から週に500枚ほど撮影し、顧問の先生にアドバイスを受けてきた」と努力を積み重ねてきた。

大会後に行われる合評会はたくさんの作品を見て刺激を受ける

日々の活動は個人での撮影が多いが、「今週の1枚」として毎週1枚を選び顧問へ提出することで、技術面だけではなく、それぞれに合った指導を受け成長につなげている。特に昨年からは、1年生を中心に基礎練習に力を入れており、ワークシートや課題への取り組みも強化。大会に備え、基礎からしっかりと学び、実践を繰り返している。また大会後には、自分たちの作品がどのような評価を受けたのかを合評会を開き、撮影技術はもちろん、タイトル決めに関してもさまざまな意見を交わしてアドバイスを得る。

顧問の中村健太郎教諭は、「他校に影響を与えられるような部でありたい。ここへ学びにくる生徒たちに、写真のことを教えてあげられるよう活動を続けていきたい」と歴史ある写真部の方向性を示した。今年の部員たちも、多くの学びを重ねながら個性ある1枚を表現していく。

県内で最も長い歴史を持つ鶴崎工業写真部

(塩月なつみ)

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