もはや野球場? “スタジアム”16番ホールに巨大ビジョンも新設

グリーン後方に電光掲示板が新設(撮影/亀山泰宏)

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 事前(8日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

「Welcome to the loudest hole on earth(地球で最もうるさいホールにようこそ)」――。選手たちはそんな“うたい文句”を見上げながら、TPCスコッツデールの名物・16番(パー3)に向かうトンネルをくぐる。

360度をスタンドにぐるりと囲まれ、大音量のアナウンスがこだまする。ほかのゴルフ場ではまず見ない光景が、今年はさらにスケールアップした。グリーンに向かって右後方の観覧席の上に巨大な電光掲示板が設置された。しかも2つ。もはや野球場と言ってもいい雰囲気が漂う。

チェアマンのパット・ウィリアムス氏は「アリゾナスポーツ」の取材に対し、「ファンがトンネルを通る選手の様子を見ることができるようになる。クールなハイライト映像を見せることも可能になるだろう」とコメントした。

16番で売られているカップ入りビール。「これはお土産にするから投げられないね」(撮影/亀山泰宏)

スタンドからの投げ込みを防ぐため、今年から缶での飲料提供を取りやめた。選手の安全には配慮しつつ、“見せ方”には徹底的にこだわる。

例年通り、大会最終日の日曜日はNFLの「スーパーボウル」の日程が重なった。しかも、今回はコースから車で30分ほどの距離にあるフェニックス郊外のステートファーム・スタジアムが舞台となる。世界最大級のスポーツイベントが迫る熱気を肌で感じながら、こちらの“スタジアム”にも大歓声が響き渡る。(アリゾナ州スコッツデール/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン