高梁の魅力発信 動画CM競う 市が初企画、32点を審査

グランプリを獲得した「いつか‥高梁が故郷になる」の一場面

 高梁市が市の魅力発信に向けて初めて企画した「たかはし動画CMコンテスト」の入賞作品が決まり、グランプリに小学校教諭石野哲郎さん(45)=同市=の「いつか‥高梁が故郷になる」が輝いた。

 「いつか―」(3分)は、石野さんの長女和奏さん(10)=福地小4年=が市内各地を巡る物語風の内容。備中松山城や成羽町吹屋地区といった定番スポットだけでなく、自宅近くの畑や川といった何げない田園風景を美しい映像で切り取り、「いつかここを『故郷』とよべる幸せ」とのメッセージで締めくくっている。

 コンテストは昨年8~11月に作品(15秒~3分間)を公募し、高梁、岡山市、吉備中央町の個人・団体から寄せられた計32点を学識経験者らが審査した。石野さんは紅葉が映える晴天の日を狙って撮影した点や巧みなカメラワークが高く評価された。

 市役所で1月26日に表彰式があり、近藤隆則市長から賞状を受け取った石野さんは、出身地の倉敷市や過去に住んだ海外都市と比較しながら「他にはない高梁の魅力がたくさん見つかった」と話した。

 優秀賞は自営業難波美紀子さん=吉備中央町=らのグループによる「ベンガラ 魂の赤」が獲得した。

 市が昨年3月に策定した市シティプロモーション戦略に基づく取り組み。特別賞(5点)を含む入賞作品は、市のホームページや公式ユーチューブチャンネルで公開している。

 特別賞は次の皆さん。(敬称略)

 平下隆一・藤原侑輝(城南高)黄江颯太(同)羽川智紗・水内みなみ(高梁高)川上中3年生、細川雄哉

表彰式後に記念撮影に臨む石野さん(前列中央)と和奏さん(その左隣)ら入賞者

© 株式会社山陽新聞社