
専門家で構成する厚労省の感染症部会は9日、新型コロナの感染症法上の位置付けを5月8日に「5類」へ引き下げるのに伴い、新規感染者数の全数把握を定点調査に変更することを了承した。引き下げ後は、指定された「定点医療機関」のみが感染者数を報告。国立感染症研究所が集計して週1回発表し、厚労省や都道府県による毎日の公表はなくなる。
入院者と重症者も、同様に定点調査となるが、開始日は今後決める。
厚労省によると、インフルエンザは全国約5千の定点医療機関で1週間に報告された患者数を集計している。新型コロナも、インフルの定点医療機関の活用を原則とし、地域ごとに医療機関や定点数を調整する方針。