香川県の学校で独立の父中野武営の功績学ぶ取り組み広がる 漫画作りに挑戦する児童も

「香川県独立の父」と呼ばれる中野武営の功績を学ぼうという取り組みが香川県の学校で始まっています。子どもたちが「漫画作り」に挑戦している学校もあります。

(記者リポート)
「高松市の木太小学校の4年1組です。こちらでは今、中野武営に関する授業が行われています」

こちらのクラスでは2022年10月から社会科の授業で「中野武営」について学んでいます。

中野武営は明治から大正にかけて政治家や実業家として活躍。地元・香川県の独立にも尽力しました。「香川県独立の父」とも呼ばれますが、その功績はこれまであまり知られていませんでした。

そんな中、「中野武営顕彰会」は小学校で講演するなどして、武営についてより多くの人に知ってもらおうと活動しています。

また、顕彰会は1月、武営の功績をまとめた本「ブエイ伝」を作り、香川県の小中学校に寄贈しました。

2月、高松市の木太小学校でも「ブエイ伝」を授業で活用しています。

(小学4年生は―)
「(中野武営が)香川県でとってもすごい事が分かった」
「何回も失敗してもあきらめないところを見習いたいと思った」
「中野武営は香川県のいろんな人の悩みとかを聞いて解決した、素晴らしい人」

現在、中野武営について学んだことを「漫画」にしようと取り組んでいます。武営が香川県の新聞社や銀行・電力会社などの設立に力を発揮したことや、愛媛県から独立するまでの苦労などを、子どもたち一人一人が漫画にしていきます。

(木太小学校4年1組 担任/髙木翔大 先生)
「小さい子も大人も楽しんでもらえる、中野武営のすごさが分かってもらえるような作品を作りたい」

木太小学校は完成した漫画を香川県立ミュージアムに贈る予定だということです。

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