新型車両Urara 岡山で試運転 JR西「異常はなくスムーズ」

試運転で岡山駅に停車した「227系(Urara)」=9日午前9時29分

 JR西日本は9日、2023年度に山陽線へ導入する新型車両「227系(愛称・Urara(うらら))」の試運転を行い、新たに搭載された緊急停止装置の作動などを点検した。鉄道車両メーカーからの納入前点検として初めての実施だった。

 6両編成が8日夜、岡山市内にあるJRの車両基地に到着。9日朝、岡山駅から里庄駅に向かい、折り返して上郡駅へ。さらに方向転換し、岡山駅に戻った。

 走行中、アクセルに当たるノッチやブレーキの利き具合などを確認。ブレーキレバーにあり、運転士がボタンを5秒以上離すと列車が緊急停止する装置も実際に作動させた。JR西岡山支社は「異常はなく、スムーズな走行だった。春以降の安全運行に向け、準備を整える」としている。

 227系は大阪府内のメーカーが製造。岡山の桃などをイメージしたピンクがシンボルカラー。車体はステンレス製で現行車両より軽量なため、走行に必要な電力を3割ほど抑えられるという。24年度末までに101両を現行車両と入れ替える。

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