共産・志位氏、党員除名の妥当性をあらためて主張 朝日新聞社説は「あまりに不見識」

党員の除名処分について見解を述べる志位委員長(9日、国会内)

 共産党の党員投票による党首公選制導入を自著などで主張した松竹伸幸氏が党京都府委員会から除名された処分を受け、志位和夫委員長は9日に開いた記者会見で、「異論を持っているから排除したわけではない」と繰り返した。

 志位氏は処分の理由について「党内の正式のルートで表明することを一切やらないまま、外から党の規約や綱領の根本的立場を攻撃した。これはルール違反」と指摘。党規約で最も重い「除名」の妥当性には「(松竹氏の言動を)重くみている。手続き上も判断は適切だった」と述べた。

 党首公選制に関しては「あらゆる角度から党首公選を押しつけるのは道理がない」と否定。現行制度を「個人の専断を排し、集団指導によって民主的に党運営をやっていく上で一番合理的」と評価した。

 志位氏の憤りは、党の対応を「異論を許さない体質」などと批判した朝日新聞の社説にも向けられた。「あまりに不見識。党の自主的、自律的な運営に対する乱暴な介入・干渉・攻撃だ」と断じ、「(松竹氏を)善意の改革者と持ち上げている。悪意で党を攻撃するものに対しては断固として反撃する」とした。

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