【続報】「時間内に無理やり食べさせた」“園児虐待”保育園で新たな不適切保育も 静岡県と裾野市が運営法人に改善勧告

元保育士3人が逮捕された静岡県裾野市の保育園虐待事件で、園を運営する法人に対し、静岡県と裾野市が2月9日、改善勧告を出しました。新たな不適切な保育があったことも明らかになっています。

<廣田昭由記者>

「時刻は午前9時半になるところです。さくら保育園の関係者らが部屋に入っていきます。これから県と市から改善勧告が出されます」

改善勧告が出されたのは、静岡県裾野市のさくら保育園を運営する社会福祉法人「桜愛会」です。さくら保育園をめぐっては、元保育士3人が園児に虐待行為をしていたとして、静岡県と裾野市が、2022年12月から特別監査を実施していました。

<静岡県福祉長寿局 浦田卓靖局長>

「『身体的虐待』『心理的虐待』『不適切な保育』が認められた」

監査の結果、静岡県は元保育士3人の行為として通報があった16事例のうち、「児童の頭をバインダーで叩く」「足をつかんで宙づりにする」など、9つを事実認定。さらに、聞き取りによって、「児童の食事のペースを考慮せず、時間内に無理やり食べさせた」という不適切保育を追加しました。

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