総社市と国際医療ボランティアAMDA(岡山市)、登山家の野口健さんが代表を務めるNPO法人「ピーク・エイド」(山梨県)は9日、トルコ南部を震源とする大地震の被災者支援に連携して乗り出すと発表した。医療や防寒具の提供などに取り組み、被害が甚大な現地の復旧をサポートする。
AMDAなどによると、被災地では建物の倒壊で多くの住民が屋外での避難生活を余儀なくされている。最低気温が氷点下になる寒さで、医療ケアや防寒資材などのニーズが高まるという。
計画では、AMDAは11日にも医師と看護師、トルコ人スタッフの3人を現地に派遣し、医療活動や物資を配る先の調整にあたる。ピーク・エイドは寝袋の提供を計画し、寄付を募っている。総社市は、市役所などで募金や寝袋を集め両団体をサポートするほか、他の自治体にも連携を働きかける。
総社市内で片岡聡一市長、AMDAの難波妙理事、野口さんが会見。難波理事は「市民の思いを形にするため尽力する」、野口さんは「一日も早く寝袋を届けたい」と協力を呼びかけた。片岡市長は「地方から立ち上がるのが大切。長期戦になる」と話した。
総社市はAMDA、ピーク・エイドと大規模災害時の支援協定を結んでいる。