横浜の百貨店、バレンタイン商戦本格化 「ご褒美」需要増、限定品も人気

さまざまな海外ブランドを集めたバレンタインフェアを開催中のそごう横浜店=横浜市西区

 横浜市内の百貨店で、バレンタイン商戦が本格化している。最近は自分への「ご褒美」需要が高く、フェア初日は限定品を買い求め、開店前から長蛇の列ができた店舗も。一方で、物価高騰の波はチョコレートにも押し寄せており、店側は価格を抑えるよう工夫するなど売り上げ拡大に努めている。

 そごう横浜店(横浜市西区)は1月18日、8階特設会場でバレンタインフェアをスタート。約80ブランドを集結させ、色鮮やかなイラストやポップな音楽で客を迎えている。

 初日の入場者数は、前年比で10%増えた。同市旭区在住の30代女性は「自分へのご褒美として買いに来た。どれも魅力的で、目的のチョコレート以外の商品も買ってしまった」と笑顔。同催事を担当する大澤真以加さんは「限定品などもあり、朝6時から並ぶ人もいた。既に売り切れになった商品もある」と話した。

 今年注目を集めているのはカラフルな色合いのチョコレートやフルーツ、ナッツを使った商品など。3年ぶりに復活させたイートインコーナーは、ソフトクリームやかき氷を楽しむ客でにぎわいを見せている。

 しかし、折からの物価高騰はチョコレートにも及んでいる。「前年と比べ、価格は平均約1割上がった。中には約1.5倍になったブランドもある」という。

 1月25日にフェアを開始した横浜高島屋(同)は、日本初上陸や、この時期しか購入できない限定品など約140ブランドを展開。物価高騰が続く中、消費者が購入しやすい品ぞろえも心がけた。

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