浜松市浜北区にある創業35年の「うなぎの井口」。持ち帰りやギフト用ウナギの専門店で、浜名湖産を中心とした国産のウナギを扱っています。今回のしずおか産は「国産うなぎの炊き込みごはんの素」です。
<篠原大和記者>
「中身はこういう風にパックに分かれているんですね」
<うなぎの井口 井口恵丞さん>
「白い袋の中には、焼いたかば焼きを刻んだものと、かば焼きのたれが入っています。透明の袋の中には、ゴボウとニンジンとそして、カツオ出汁、コンブ出汁の入った炊き込みごはんの調味液が入っています」
その他に、薬味として乾燥した三つ葉がセットになっています。
<篠原大和記者>
「ウナギのパックの中身を出してみます」
かば焼きが入っているということですが…。
<篠原大和記者>
「ゴロゴロと蒲焼が入っていますね。形がしっかりとしています」
<うなぎの井口 井口恵丞さん>
「炊きあがった時に、ちゃんとウナギの身が残っている。食べた時にやはり形が残っていると食感もいいですし、見た目も高級感がでますよね」
レトルト加工する時の温度や時間を幾度となく試し、商品化にこぎつけました。ウナギを使った商品では珍しく、常温で保存できるので、自宅用のほか、プレゼント用にも人気です。
作り方は研いだ米2合に調味液、そして、ゴボウ、ニンジンを入れます。水を入れた後、かば焼きをのせて、あとは炊飯器で炊くだけです。
<うなぎの井口 井口恵丞さん>
「毎日夕食の献立を考える時に、この『うなぎの炊き込みご飯』を調理すると主食兼おかずになるので、おかずが一品減って調理が簡単」
家事の「時短」にもなります。
<篠原大和記者>
「ウナギの身がしっかりしていて、食べ応えがあります。ご飯にも出汁の味がしっかりしみ込んでいて、ゴボウやニンジンもウナギとよく合いますね」
<うなぎの井口 井口恵丞さん>
「2合の米で炊き込んだ時に、ちょうどいい味わいになるように、ウナギは少し濃い目で味付けをしています」
ひと箱と2合の米で作ることができるウナギの炊き込みご飯は茶碗約4杯分です。1本2,000円以上が相場といわれる蒲焼と比べ、気軽にウナギを味わえます。その訳は…。
<篠原大和記者>
「いま、一匹だけ銀のトレーに移しましたけど、このウナギは?」
<選別担当 橋本佳奈子さん>
「こちらは身や皮が少し固くて商品にできないウナギです。毎日焼いていますので、たまりにたまって、ある程度の数になります。季節によって違いますが、全体の2%ぐらい。こういった規格外のウナギを加工食品用に有効活用しています。お値段も安くできますし、1匹も無駄にすることなく利用できます」
食品ロスを防ぐことで、加工食品の求めやすさにもつながりました。
<うなぎの井口 井口恵丞さん>
「やっぱり若い方が(ウナギを)買う、召し上がる機会が少ないと感じますね。この炊き込みご飯はみなさんで召し上がれる商品です。こうした商品を通じて、ウナギ文化の継承も、私たち専門店の大事な役割だと思います」