
日銀が10日発表した1月の国内企業物価指数(2020年平均=100、速報)は前年同月比9.5%上昇の119.8だった。エネルギー価格の高騰による高水準の伸びが続いており、企業の価格転嫁による家計負担が懸念される。一方で、円安進行が一服したことで伸び率は前月から鈍化した。
企業物価指数は、企業間で取引される商品の価格水準を示す。22年12月の伸び率が速報値の10.2%から10.5%に引き上げられ、比較可能な1981年以降で最大となった。伸び率の修正により2023年1月の指数そのものの大きさは前月から横ばいとなった。