『感染レベル1』に引き下げ 長崎県、医療ひっ迫警報を解除

 県は9日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い先月17日に発令した「医療ひっ迫警報」を10日に解除すると発表した。また、病床使用率が低下傾向にあるとして、県内の感染状況を4段階で示すレベルを10日から最低の「1」に1段階引き下げる。レベル1になるのは昨年11月23日以来79日ぶり。
 医療ひっ迫警報は、県内の救急外来や入院病床の逼迫(ひっぱく)を受けて発令していた。県によると、発令時と現状を比較した場合、1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は992.5人から227.1人に減少。入院者数(確保病床以外も含む)は1259人から390人に減った。長崎、佐世保地区の救急搬送困難事例は半減。医療従事者の休業者数も減少した。
 1月に入り、病床使用率は最大58.1%(9、15日公表分)に上昇したが、31日公表分でレベル2の基準である30%を下回り、それ以降はレベル1の水準(30%未満)で推移している。
 感染状況は落ち着きつつあるものの一定の感染者数が確認され、季節性インフルエンザも流行している。県は引き続き基本的な感染対策とワクチン接種への協力を呼びかけている。


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