パドレスがダルビッシュ有と42歳まで契約延長 6年1億800万ドル

日本時間2月10日、パドレスはダルビッシュ有との6年契約に合意し、契約を2028年まで延長したことを発表した。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、6年間の総額は1億800万ドルで、契約期間の前半の年俸が高くなっており、今季の年俸は3000万ドルだという。ダルビッシュは今季が6年1億2600万ドルの契約最終年だったが、新たに今季から始まる6年契約を結び、契約最終年の2028年シーズンには42歳となる。

現在36歳のダルビッシュは2017年オフにドジャースからFAとなり、カブスと6年1億2600万ドルで契約。2020年オフにパドレスへトレードされ、移籍2年目の昨季は30試合に先発して194回2/3を投げ、16勝8敗、防御率3.10、197奪三振の好成績をマークした。6年契約の最終年である今季の年俸は1800万ドルの予定だったが、新しく6年契約を結んだことにより3000万ドルへ大幅アップ。ただし、ぜいたく税の観点から見れば、契約期間中の年平均額は2100万ドル(6年1億2600万ドル)から1800万ドル(6年1億800万ドル)へ下がっており、パドレスにとってもメリットがある。

もちろん30代後半を迎えている投手に6年契約を与えるのはギャンブルだ。今回の契約延長は30代後半を迎えてなお進化を続けるダルビッシュへのパドレスからの評価の高さと信頼の表れと言えるだろう。また、ダルビッシュとの契約延長を早い段階で成立させたことにより、パドレスは今季終了後にオプトアウト権を持つマニー・マチャドとの交渉に注力できるというメリットもある。

ダルビッシュの通算95勝、1488イニング、1788奪三振はいずれも日本人選手として野茂英雄(123勝、1976回1/3、1918奪三振)に次ぐ2番目の数字。今季を含めてあと6年プレーできることを考えると、現役引退時に各部門で野茂の数字を上回っていることは間違いなさそうだ。

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