電子マネー購入、長時間通話中の携帯電話… 不審に思い 詐欺防ぐ コンビニ店員に署長感謝状 長崎・五島署

署長感謝状を受け取る久保さん=五島署

 ニセ電話詐欺の被害を未然に防いだとして、五島署は8日、ローソン福江中央店の従業員、久保倫太さん(31)=長崎県五島市上大津町=に署長感謝状を贈呈した。
 同署と久保さんによると、先月14日、60代の男性客が、電子マネーの購入方法を尋ねてきた。久保さんは男性の携帯電話が長時間通話中だったことなどから不審に思い、詐欺の可能性があると説明。警察への相談を勧めた。
 男性は、所有するパソコンの画面に、ウイルスに感染したと警告する表示が出て、併せて示された電話番号にかけると、3万円分の電子マネーを購入するよう誘導されていた。
 同署で池田聡署長から感謝状を受け取った久保さんは「高額の電子マネーを購入する際や特に年配の人には声かけしている」と話した。同署は、警告画面が出た際は、表示された電話番号に連絡せず、周囲の人や警察などへの相談を呼びかけている。管内の昨年のニセ電話詐欺の認知件数は2件で、被害額は計約300万円だった。


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