わたしのまちの「○」と「×」 長崎明誠高 県内初の最優秀 環境フォト・コンテスト

環境フォト・コンテスト最優秀賞を記念し集合写真に納まる生徒たち=県立長崎明誠高(同校提供)

 第18回環境フォト・コンテスト「わたしのまちの○と×」(出光興産主催、環境省、文部科学省後援)の学校団体部門で、長崎市西海町の県立長崎明誠高(安藤嘉朗校長、398人)が最優秀賞に輝いた。県内で同賞を受けるのは初めて。
 同コンテストは全国の小、中、高校・高専生が対象。いつまでも残したい「○」の風景と、すぐにでも改善したい「×」の風景を撮影し、問題点や解決策などを200字内にまとめて応募する。今回、学校団体部門には580校から1万4千点を超える応募があった。
 同校では、担当の土橋敬一教諭の授業を受ける生徒が夏休みの課題として取り組み、計249点(222人)を応募。参加は前々回のコンテストから続けており、これをきっかけに課題研究に派生した結果、他の発表会で表彰された点などが評価された。主催側は「コンテストをきっかけに探究活動を高いレベルに発展させている」と評した。

写真左から益雪さんが撮影した「○」の風景と「×」の風景

 応募者のうち、「進めない日常」と題して破損箇所がある点字ブロックの写真を送った3年の益雪大輔さん(18)は、個人でも高校・高等専門学校部門で奨励賞を受賞。「目が不自由な人はこの先、進めないだろうと心配になった。プラスチックのごみ問題が叫ばれる中、リサイクルして点字ブロックの修理補修に利用できないか考えた」と写真に込めた思いを振り返った。
 土橋教諭は「生徒一人一人が環境について真剣に考えた結果、いい評価が得られた。生徒たちの無限の可能性を引き出してくれるプログラムだと感じている」と話した。
 このほか県内の上位入賞では、西彼時津町立鳴北中が学校団体部門の優秀賞に輝いた。


© 株式会社長崎新聞社