「男性目線の広告では?」 新聞使いジェンダー語る なは女性センター

 【那覇】ジェンダーについて語り合える場づくりを目指し、那覇市銘苅のなは女性センターは1月16日、「ジェンダーあれこれ☆まわし読み新聞」を開催した。14人が4グループに分かれて、気になる記事を紹介し合いながら意見を交わし、オリジナルの壁新聞を完成させた。

 琉球新報社プロモーショングループの関戸塩グループ長が講師を務めた。冒頭、DVをテーマにした「ジェンダー落語」を披露。新聞の読み方のこつを紹介した後、記事を通して多様な意見を交わし合うグループワーク「まわし読み新聞」をスタートした。

 参加者の一人は、露出度の高い服装をした女性が写る企業広告について「男性目線で広告が作られているのでは」と指摘した。別のグループでは、タレントのryuchell(りゅうちぇる)さんの記事を取り上げ「男らしく女らしくではなく、『自分らしく』を大切にしたいね」と語り合うなど、和気あいあいと盛り上がった。

 参加した佐渡山安博さん(54)=那覇市=は「他の方の考えや視点を知り、楽しく気付きの多い時間だった」と語った。同センターでは今後も月1回程度、「ジェンダーあれこれ☆まわし読み新聞」を継続開催する予定という。

 (関戸塩)

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