埼玉は全国2位“うどん生産量”狙う首位 3月末まで「王国」誕生へスタンプラリー ものまね芸人も参戦

「うどんスタンプラリー」に参加する各店の関係者=鶴ケ島市高倉の「こすもす食堂」

 埼玉県鶴ケ島市近郊の飲食店などが加盟する「つるがしま逸品会」は、「うどんスタンプラリー」を開始した。農林水産省の2009年統計によると、埼玉県のうどん生産量は全国2位。逸品会は鶴ケ島から、「うどん王国」を盛り上げたいとしている。

 スタンプラリーには、12店が参加。3月31日までの期間中に各店が工夫を凝らしたうどんメニューを食べてスタンプを集めると、数に応じて賞品をプレゼントする(賞品内容は抽選)。同市出身のものまね芸人、リトル清原さんも実施店に出没。店で会えた場合、特別にスタンプを押してもらえる楽しみもある。

 企画した中心メンバーで、中国料理「蔵王飯店」の料理長田村義明さん(45)は「さまざまなジャンルの料理にうどんを使う発想は、ほかではないのではないか」と言う。参加店の一つで、そば店「布袋家」代表の伊藤奨晃さん(56)は「店で手打ちした麺を前面に出した釜玉うどんに挑戦した」と意気込む。

 会員ではないが、今回は田村さんの働きかけで市内のNPO法人「こすもす」も参加。法人が運営する障害者作業所で製造した麺を蔵王飯店など3店が使う。さらに、法人の「こすもす食堂」では、自分たちの農園で栽培された小麦を原料にした地粉うどんのメニューを提供する。

 職員の関戸洋介さん(36)と吉井美恵子さん(70)は、「体に優しい野菜がたくさん入ったうどんを味わってほしい」と願う。田村さんは「シェフたちが地域のために活動している人々とつながることは大切」と力を込めた。

 問い合わせは、スタンプラリー事務局の蔵王飯店(電話049.286.1667)へ。

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