駅伝で思い出つくろう 小学生対象に第1回大会、田辺市

芳養松原駅伝のスタート地点に立つ芦谷誠さん(和歌山県田辺市芳養松原1丁目で)

 和歌山県田辺市芳養松原1丁目の新芳養漁港で3月12日、小学生を対象にした4人一組の駅伝大会「第1回芳養松原駅伝」が開かれる。駅伝を通じて地域を盛り上げようと、地元のNPOなどが企画した。地域を問わず参加者を募集。主催者は「卒業や進学前のこの時期に、チームで思い出をつくってほしい」と話している。

 スポーツの普及や振興を目的とした市内のNPO「Next Innovation(ネクストイノベーション)」(北岡大伸理事長)が主催し、地元の町内会などでつくる芳養松原駅伝実行委員会が主管。県、田辺市、市教育委員会などが後援する。

 松原町内会館近くの市道を発着点に、港内のコースを周回する。全4区間で、1区間(1周)は1.4キロ。スタートは男子の部が午前10時20分、女子の部が11時20分。小雨決行。

 男女各30チームを募集する。先着順。男女混合も可(男子の部へ参加)。申し込み締め切りは2月28日。参加費は1チーム4千円。当日の受け付けは午前7時半から松原町内会館で。

 補欠のメンバーや、当日欠員が出て駅伝に出場できなかった選手は、午前9時半にスタートするオープンレースに参加できる。

 大会の開催を記念して、前日の3月11日午後7時から約3分間、新芳養漁港の防波堤から花火が上がる。花火は、ものまねタレントのリトル清原さんが寄贈した。

 ネクストイノベーションの事務局長で、タナベスポーツプラザ(田辺市宝来町)指導員の芦谷誠さん(44)は「駅伝の楽しさを子どもたちに知ってもらえるように、みんなが参加できる大会にしたい」と話す。ゆくゆくは対象年齢を拡大するなど、地域のイベントとして規模を大きくしていきたいという。

 コロナ禍でここ3年間、市内の子ども駅伝や、新芳養漁港で開かれていたイベントが中止になっていた。

 松原町内会の山本とし子会長は「しばらくイベントがなかったので、すごくうれしい。新芳養漁港はロケーションが良く、多くの人にこの地域を知ってもらうきっかけになる」と話している。

 交流サイトのインスタグラムやフェイスブックで大会の情報を発信。企業などの協賛も募集中。周辺の道路には、のぼりを立てて駅伝をPRしている。

 問い合わせは、タナベスポーツプラザ(0739.25.3188)の芦谷さんへ。

地図・芳養松原駅伝コース

© 株式会社紀伊民報