大阪万博見据え観光連携で合意 岡山、高松両市長が懇談

観光連携について意見を交わす大森市長(右)と大西市長

 岡山市の大森雅夫市長と高松市の大西秀人市長が10日、岡山市役所で懇談し、2025年大阪・関西万博の開催を見据えて観光客の誘致などに連携して取り組むことで合意した。

 25年には3年に1度の瀬戸内国際芸術祭の開催も見込まれることから、桃太郎伝説など共通する地域資源、車で片道1時間半という距離の近さを生かし、観光情報発信やインバウンド(訪日客)誘致で連携することを大西市長が提案。「東瀬戸内のエリアに観光客を呼び込み、地域経済を活性化させたい」と述べた。

 大森市長は提案を歓迎し、訪日客向けの鉄道乗り放題切符に両市の観光施設の入場券を組み合わせた旅行商品の開発、両市を巡るモデルコースのPRといったアイデアを提示。「観光情報サイトに互いの市の情報を掲載し、周遊促進につながる仕掛けを考えたい」と応じた。

 両市長は広島、松山市長を加えた瀬戸内4県都市長会議で毎年顔を合わせているが、2者での懇談は初めて。観光以外の分野での連携を検討することも確認した。

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