宮城県産の乾のりの入札 最大産地の有明海が不作で平均価格が前の年の2倍に

宮城県塩釜市で、県産の乾のりの入札が行われました。国内最大の産地、有明海で不作となっていることが影響し平均価格は前の年の同じ時期の約2倍となりました。

県漁協塩釜総合支所で行われた入札には、全国から集まった約100人の買受人が、石巻市や東松島市など9つの支所から出荷された乾のりの色や香りなどを確かめました。

県漁協によりますと、12月から海水温が下がったことで順調に生育し、例年よりも出来栄えは良いということです。

買受人「色はいいですね。全体的に。だからものはいいです」

10日の入札では、100枚当たりの平均価格は2684円と、前の年の約2倍の価格で取引されました。

今シーズンは全国の出荷量のうち約5割を占める有明海でのりが不作となっていて、その分宮城県産ののりの価格が高騰しているということです。

買受人青「大変な値段になってるので、その先の消費者の皆さんも買ってくださるのかどうか(不安)」

県漁協塩釜総合支所佐藤宏己総合支所長「全ての物価が今上がっていますので、消費量が減るのかどうなるのかなと(心配)」

宮城県産の乾のりは、5月までに例年並みの4億枚の出荷を見込んでいます。

© 株式会社東日本放送