東出昌大 多額の裁判支援金と応援の言葉に涙ぐむ姿 逮捕された技術者役 「Winny」本編映像

2023年3月10日より劇場公開される、東出昌大がファイル共有ソフト「Winny」の開発者である金子勇さんを演じ、三浦貴大とダブル主演を務める映画「Winny」から、本編映像の一部が公開された。

映像は、自身に不利になる書類に署名してしまった金子に対し、壇弁護士が「なんでご自分で署名してしまったんですか?」と問いかけるシーンから始まる。当事者であるにも関わらず「捜査には協力した方がいいのかなと思いまして・・」と純朴な返答を返す金子だったが、それらが検察側からの言葉巧みな誘導であったことを知って、頭を抱えてしまう。

そんな金子を見た壇弁護士は「Winny」を公開していた掲示板“2ちゃんねる”の有志たちから、金子の無罪を信じ、彼のハンドルネーム“47氏”に宛てた多額の裁判支援金が振り込まれていることを告げる。「47シガンバレ」「マケルナ47」「フレーフレー47」「.47ハムザイ」「イキロ47」といった、記帳された通帳に並んだ数々の応援の言葉に、金子は思わず涙ぐむ。テレビや新聞、週刊誌では、金子に対する平定的な報道が過熱、世間を敵に回した不利な状況の中、弁護団とともに逮捕・拘留に対する不当性を主張して、裁判に挑む彼らの闘いの始まりを映し出した映像となっている。

「2ちゃんねる」を立ち上げたことでも知られる“ひろゆき”こと西村博之のコメントも公開された。「日本ではなぜ画期的なITサービスが出てこないのか?という質問の答えは、Winny事件、Coinhive事件と、技術を理解しない警察によって開発者が逮捕される事件が続いているのも原因の一つです。Coinhive事件が最高裁で無罪になったのは2022年です。金子さんが裁判のストレスを抱えていないで長生きしていたら、面白いものを色々作っていたんだろうなぁ、、と思います。仮想通貨で使われている技術は、Winnyで使われた技術の発展したものだったりします。映画を見た人が「若い技術者が委縮しない社会をつくるべきだ」と思ってもらえたらいいなぁ、、、と。」と、コメントを寄せている。

「Winny」は、金子勇さんが2002年に開発し、大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされたことから社会問題となり、金子さんが著作権法違反ほう助の容疑で逮捕された出来事を描いた作品。東出昌大が金子役を演じ、三浦貴大がサイバー犯罪に詳しい弁護士で警察の不当逮捕を主張する壇俊光を演じる。東出は役作りにあたって体重を18キロも増量。弁護士たちと模擬裁判を実施するなど、徹底した役作りを行ったという。自主映画「Noise ノイズ」などの松本優作監督がメガホンを取る。

【作品情報】
Winny
2023年3月10日TOHOシネマズほか全国公開
配給:KDDI/ナカチカ
(C)2023映画「Winny」製作委員会

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