経済波及効果103億円/昨年の瀬戸内国際芸術祭/実行委が発表【香川】【岡山】

昨年開かれた瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)の香川県への経済波及効果が103億円だったという推計が発表されました。
日本銀行高松支店と香川県などでつくる実行委員会が2月9日に発表したもので、2019年の前回開催時より77億円減少しました。
5回目となった昨年の瀬戸芸は、香川・岡山の島々などを舞台に4月から11月まで、3会期計105日間にわたって開かれました。
会期を通じて新型コロナウイルスの影響を受けたことで、来場者72万3316人は前回比約6割。前回およそ24%を占めた海外からの来場者が大幅に減少したことが大きな要因となりました。
一方、観光庁の統計で、昨年8月の香川県内宿泊施設の稼働率は一昨年の同じ月に比べて25ポイント以上上昇し、59・5%に。全都道府県の中でも5番目に高い水準で、コロナの影響が続く中でも瀬戸芸は、観光産業の需要回復に一定の成果をもたらしたとみられます。

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