「冬眠中の発見聞いたことがない…」レンコン畑の中からカミツキガメ 静岡市が捕獲=静岡・葵区

静岡市葵区の麻機遊水地近くのレンコン畑で2月9日、カミツキガメ1匹が捕獲されました。捕獲当時、カミツキガメは土の中で冬眠していました。

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静岡市によりますと、2月9日午前10時頃、静岡市葵区の麻機遊水地の隣にあるレンコン畑で作業をしていた農家の人から「カミツキガメがいる」との通報がありました。その後、カミツキガメは、市によって捕獲されましたが、当時、レンコン畑の土の中で冬眠している状態だったといいます。

捕獲されたカミツキガメは甲羅の長さが15.6㎝、体重840gの3歳前後のオスで、麻機遊水地周辺でカミツキガメが確認されたのは、2021年7月以来です。

土の中から見つかった冬眠中のカミツキガメ(写真提供:静岡市)

麻機遊水地では、以前からカミツキガメの発見が確認されていることから、定期的に捕獲などの調査がされていますが、静岡市の担当者は「冬眠している状態で発見されたのは聞いたことがない」と話しています。

カミツキガメは北アメリカから中米が原産地で、日本には、主にペットとして持ち込まれました。あごの力が非常に強い上に攻撃的な性格で、人間の指を咬みちぎってしまう危険があります。雑食で、在来の魚類や両生類への影響が懸念されることから「特定外来生物」に指定され、ペットとして飼育することは禁止されています。

静岡市は、見慣れない大型のカメを発見した時は、絶対に手を出さず、市の窓口へ連絡するよう呼びかけています。

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