日本語教育で地域活性化 小林 市民らフォーラム

 国際化や多文化共生を推進するため「地域日本語教育」を推進する小林市は4日、これまでの取り組みを報告するフォーラムをKITTO小林で開いた=写真。愛知大文学部の平高史也特任教授の基調講演や事例発表があり、オンラインも含め21人が参加した。
 地域日本語教育は在日外国人を支援し、地域との交流を促すため文化庁が推進。同市では2019年度に事業を開始して20年度から教室を開き、コーディネーターやサポーターも育成している。
 同市の取り組みを支援する平高特任教授は、教室は外国人の地域社会への参加機会を増やすきっかけとなり、「地域を活性化する」と強調。同市では教室を地域住民との交流の場として活用し、防災や市内散策なども盛り込んでいる点を評価し、「今後は『小林モデル』を広げていく役割もある」と期待した。
 事例発表では、企画や運営に参加する市民が登壇。浴衣の着付け体験を開いた小林高の生徒は、「日本の文化を紹介するだけでなく、教えてもらうような異文化交流の活動をしてみたい」と話していた。

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