同じアパートの住人を切りつけた疑いで逮捕送検の女性を不起訴処分 仙台地検

2022年8月、仙台市泉区で同じアパートの住人への殺人未遂容疑などで逮捕された女性について、仙台地検は10日付で不起訴処分としました。

不起訴処分となったのは、宮城野区鶴ケ谷の無職の女性(30)です。

女性は2022年8月、泉区南光台のアパート2階にベランダから侵入し、この部屋に住む女性の頭を鉄製のハンマーで殴った上、刃物で切りつけたとして、住居侵入と殺人未遂の疑いで逮捕・送検されました。

また、刃物で切り付けた後、3階の自分の部屋に混合ガソリンをまき、ライターで火をつけ床や天井など約3平方メートルを焼いたとして、現住建造物等放火の疑いでも逮捕・送検されました。

仙台地検は、放火の容疑を失火に切り替えて捜査を続けていましたが、いずれの罪についても10日付で不起訴処分としました。

仙台地検は、刑事責任を問えるか調べるため女性を2022年11月4日から2023年2月6日まで鑑定留置していました。

不起訴の理由について「犯行時の精神状態を考慮した」とコメントしています。

女性と被害者は同じマンションに住んでいましたが、面識は無かったということです。

逮捕時の警察の調べに対して、女性は当初「記憶がない」などと話していて、その後に「腹をめがけて刺した」と話すなど、供述が二転三転していました。

© 株式会社東日本放送