米ツアールーキー勝みなみの初戦はタイ 国内は開幕3連戦出場

米ツアー参戦を前に意気込みを語った(撮影/石井操)

国内メジャー2勝を含むツアー7勝の勝みなみが10日、茨城ゴルフ倶楽部で取材に応じ、2023年から本格参戦する米ツアーへの意気込みを語った。初戦は23日開幕「ホンダ LPGAタイランド」(タイ・サイアムCC)。まずけがをしないことを目標に「去年は古江(彩佳)ちゃんがルーキーで1勝して、私もできるのではないかという希望をくれたのでまずは1勝。あとシードを獲ること」と話した。

昨年末の最終予選会(Qシリーズ)で5位となり、新天地への出場権を得た。ルーキーの心は、少しの不安と大きな期待に満ちている。「楽しみもあるけど、移動も長いし時差や言語と不安もある」。航空チケット手配などはマネジメント会社に任せるため不安はないが、現地で起用予定の外国人キャディとのやり取りなどに不可欠な英語の勉強はこれから。「(日本と違う)雰囲気を楽しみたい。ゴルフもだけど、人として色んなことを学んで成長したい」。これまで同様、母・久美さんと二人三脚で戦う。「母親が少し英語を話せるので教えてもらいながら。日本でも考え方が違う人がいて気付くことがあった。世界に出てみたらもっと違う考え方の人もいると思う」と胸を高鳴らせた。

不安もあるけど「楽しみ」もある(撮影/石井操)

国内ツアーは当面、タイから帰国後の開幕3連戦に出場する。「ダイキンオーキッドレディス」(3月2日~、沖縄・琉球CC)、所属先の冠大会「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」(9日~、高知・土佐CC)、故郷・鹿児島開催「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」(17日~、鹿児島高牧CC)。その後「LPGAドライブオン選手権」(23日~、アリゾナ・スーパースティションマウンテンGC)からは米ツアーに専念していくが、ビザの関係もあって年間通しての予定は不透明。3連覇のかかる国内メジャー「日本女子オープン」(9月28日~、福井・芦原GC海コース)の出場は「状況次第かな。慎重に考えていきたい」と話した。

2024年にはパリ五輪がある。現在56位で日本勢10番手の世界ランクを上げて…というプランも考えられるが、勝本人は違う。「正直、ゴルフを始めた時にゴルフが五輪競技ではなく、全米女子オープンや男子のオーガスタ(マスターズ)とかの方が耳に入ってきたし、見ていた。オリンピックは今のところ現実味はないかな」。狙いはむしろメジャー。特に将来の「全米女子オープン」制覇に強い意欲を見せていた。(編集部・石井操)

※2023年全米女子オープンは7月6日開幕。会場はカリフォルニア州ペブルビーチGL。

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