倉敷市 一般会計最大2022億円 23年度予算案 2年連続のプラス

 倉敷市は10日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は2022億3300万円で、22年度当初比5.7%増。大型公共施設整備が相次ぎ2年連続のプラス編成となり、西日本豪雨からの復旧経費がかさんだ19年度を上回り過去最大となった。17日開会の定例市議会に提案する。

 歳出では、24年度の供用開始を予定する中央斎場(同市福田町福田)の建て替えに38億5千万円を計上。防災危機管理センター棟新設、本庁舎長寿命化の設計施工委託料など庁舎再編整備事業には31億3400万円を盛り込んだ。

 4月に市内で開催される先進7カ国(G7)労働雇用相会合に向け、歓迎レセプションやPR経費に3700万円を配分。豪雨関連は、復興防災公園(仮称)への建屋整備などに11億2100万円を充てた。

 歳入は、新型コロナウイルスの影響緩和で個人消費や企業業績が回復し市税が2.4%増の855億4100万円となった一方、地方交付税と臨時財政対策債は反動で29億円減の152億円。不足を補うため貯金に当たる財政調整基金から35億4400万円を繰り入れた。

 特別、企業会計などを加えた総額は5.2%増の4204億1千万円。

 市は併せて、学校施設整備を中心とした222億円の22年度一般会計補正予算案を編成した。補正後の総額は2369億1900万円で前年度同期比2.0%増。

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