バレンタインデー最新事情「チョコ高騰」「自分へのごほうび」 職場の義理チョコは…?

来週14日はバレンタインデーです。「自分へのごほうび」から「チョコレートの値上げ」まで、ことしの最新事情を取材しました。

まず訪れたのは、バレンタインフェアが開催されている福屋八丁堀本店(広島市)です。

こちらは広島、初登場! フランスのロワール地方の屋根がわらをイメージした「チョコレート」。お値段は8個入って2052円です。

福屋 営業本部 中村真緒さん
「ホワイトチョコの中身にアーモンドとヘーゼルナッツがサクサクした、おいしい食感も甘味も味わえるようなチョコです」

続いては、広島県産の祇園坊柿を使用したパウンドケーキです。チョコレートでコーティングされた、ぜいたくな一品で、お値段は4860円。

そんなバレンタイン商品も新型コロナの影響もあって、やはり、贈る相手が変化してきているそうです。

福屋 営業本部 中村真緒さん
「対面で贈り物をする機会というのが減少したというのもありますし、また、手放しで楽しめる状況ではないというのが続いておりますので、そういった気晴らしではないですけれども、毎日がんばっている自分へのごほうびということで、(自分用に買う人が)コロナ禍を経て増えているなと感じております」

年々、増えているというのは、自分へのごほうびを意識した商品…。こちらは、バレンタインシーズン限定! チョコフレーバーのビールです。

福屋 営業本部 中村真緒さん
「甘いものが苦手だという方もいらっしゃるので、こういった風味の部分でチョコレートを楽しんでいただけるという点でこちらのビールおすすめです」

バレンタイン向けの商品は化粧品売り場にも…。

こちらは、エスティローダーの期間限定の口紅で、ハートに矢が刺さったデザインをケースに彫ってもらうことができるサービス付きです。

福屋 営業本部 中村真緒さん
「外でマスクを外す機会も増えてきましたので、リップをつけていただいて、ちょっと華やかな気持ちで毎日を過ごしていただけたらなと思っております」

広島市東区にある「ショコラトリーS」です。

インスタ映えしそうなチョコが若い女性を中心に人気を集めています。おすすめを聞いてみました。

ショコラトリーS 白根誠二さん
「こちらが、ことしの新商品の『オリヴィア』といいまして、去年夏に小豆島を旅する中で出会った素材、オリーブオイル・レモンとか、しょうゆ、ミカンなど、そういった小豆島でしか取れない素材を使用して、チョコレートに落とし込んだ商品になっています」

ひときわ輝きを放つのは、「現代を生きる強い女性」をイメージしたハート形がおしゃれな「Emma(エマ)」です。

去年はバレンタイン当日に即完売。ことしはますます人気が出ているそうですが、頭を悩ませているのが製造コストの上昇です。

白根誠二さん
「車の輸送のガソリン代ですとか、人件費の面ですとか、チョコレートを製造するときの電気代ですとか、それが全て上がっているので、やっぱりそういったところでコストが値上がりしているので、チョコレート自体の価格が値上がっています」

材料費は1.2倍に…。それに伴って去年5月、チョコレートの価格をおよそ2割高の1粒290円へ値上げしました。

ショコラトリーS 白根誠二さん
「東京のほかの店だと1粒300円超える店が多いんですけれども、気軽にチョコレートを食べてほしいという願いがありますので、何とか300円いかず、200円台で自分用にも手軽に食べてほしいって思いで何とかやっていきたいなというふうに思っています」

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― 全国の15歳から79歳を対象に市場調査会社インテージが行った調査結果です。「個人で用意するチョコ」のトップは「家族チョコ」で42%。次いで、「自分チョコ」(13.2%)、「友チョコ」(11.4%)となっています。

義理チョコは、8.2%ですが、職場での「義理チョコ」について聞いみますと、女性は8割以上が参加したくないと。男性はうれしいが4割、うれしくないは6割でした。

年代別にみると、20代の男性は、「うれしい」が「うれしくない」を大きく上回るそうです。

インテージのコメントです。「時代的にバレンタインそのものへの存在意義が変化していて、以前のような『女性から恋人へ』『職場の義理チョコ』という認識や行為は薄れている。バレンタインを『すてきなイベント』ととらえ、友だちや家族に、そして自分への『ありがとう・おつかれさま』を伝える機会になっていると分析しています。

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