北方領土早期返還へ粘り強く運動 岡山で県民会議、大会宣言を採択

北方四島の早期一括返還に向け、大会宣言を採択した県民大会

 岡山県北方領土返還要求運動県民会議(会長・松田久県商工会議所連合会長、54団体)は10日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールで県民大会を開き、北方四島の早期一括返還に向けて粘り強い運動を誓う大会宣言を採択した。

 関係者ら約40人が出席。松田会長はあいさつで、ウクライナ侵攻や日本との平和条約交渉中断といったロシアを巡る状況を踏まえ「日ロ関係と北方領土問題は厳しい局面。元島民の平均年齢は87歳を超え、一刻の猶予も許されない。国民一人一人の理解を深める取り組みを積み重ねたい」と述べた。択捉島の元島民・鈴木咲子さん(84)=北海道根室市=によるオンライン講演もあった。

 北方領土の日(7日)に合わせて毎年開いており、41回目。大会の様子は動画投稿サイト・ユーチューブの同県民会議チャンネルで配信している。

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