横須賀市、PRに仮想空間「メタバース」活用へ 観光名所を再現し観光客増目指す 「猿島」「どぶ板通り」も

仮想空間「メタバース」では仲間と集まってバーベキューを楽しむことができる(イメージ図、横須賀市提供)

 横須賀市は2023年度から、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用して市のPRを行う。市内観光名所を再現し、艦船を空中に浮かべるなどの仮想空間らしい楽しみ方を提案、市の認知度アップや市内を訪れる観光客増加を目指す。10日に発表した同年度一般会計当初予算案に関連費用として5千万円を計上した。

 メタバースでは利用者一人一人がアバターと呼ばれる自身の分身を作成。アバターを使ってさまざまな人との会話やライブ鑑賞、買い物、観光などを楽しむことができる。ゴーグル型のディスプレーを装着することで、より臨場感あふれる世界を楽しむことができる。

 市は既存の大手サービスに参加し、東京湾に浮かぶ無人島「猿島」や旧日本軍の戦艦「三笠」を見学できる「三笠公園」、米海軍基地のそばにある「どぶ板通り」を再現。三笠を空に浮かべたり、海上電車を猿島につないだりと、夢のある楽しみ方の実現を検討している。

© 株式会社神奈川新聞社