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発達した低気圧の影響で、栃木県内は10日朝から全域で雪が降った。宇都宮地方気象台は午後5時以降、県北の那須塩原や大田原、日光市など6市町に大雪警報を発表した。JR日光線は午後6時から鹿沼-日光駅間で運転を取りやめたほか、各地ではスリップ事故も発生。学校も休校措置や下校を早めるなどの対応を取った。
地域気象観測システム(アメダス)によると、10日午後6時までの24時間降雪量は那須高原が23センチ、奥日光19センチ、土呂部18センチ、宇都宮2センチだった。
県警交通企画課のまとめでは、10日午前8時~午後4時までに31件のスリップ事故が発生した。人身事故はなかった。
那須町によると、午後5時55分ごろ、同町寺子丙の国道4号小島交差点付近で、大型トラック1台が立ち往生した。日光市によると、同市木和田島でも雪の重みでタケが倒れ、夜に市道が通行できなくなった。
JR日光線鹿沼駅の改札付近には、同6時台以降の運転取りやめを知らせる掲示が出された。同5時20分ごろ、ホームで下り最終列車を待っていた鹿沼東高2年小山田颯汰(おやまだそうた)さん(17)は「運転中止を知り、勉強を早く切り上げてきた。間に合って良かった」とほっとした表情を浮かべた。
同6時半ごろ、代行バスに乗り込んだ日光市、会社員女性は「天気だから仕方ないが、帰れなかったら大変だった」と話した。
県教委によると、県立高校は足利市内の4校と宇都宮商業、定時制の7校が休校措置を取り、全日制24校が終業を早めた。小学校31校、中学校21校、義務教育学校1校、県立中1校も下校を早める対応を取った。
11日午後6時までの24時間降雪量は、北部山地20センチ、北部平地15センチ、南部平地3センチと予想されている。気象台は「11日も午前中は気温が低く、路面凍結の恐れがある。交通障害に注意してほしい」と引き続き警戒を呼びかけている。