観光再生へ 強み磨く 宮崎県23年度当初予算案

コロナ禍で激減した観光客が戻りつつある高千穂町の高千穂峡=昨年11月

 県が10日に公表した2023年度一般会計当初予算案には、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた本県観光の再生とインバウンド(訪日客)の回復・強化の2事業に計6億8千万円が計上された。県は旅行支援を残しつつ、需要回復を見据えて観光資源を磨き上げ、本県の強みを生かした誘客を図る”自走型”へのシフトを目指す。5月にはコロナの感染症法上の位置付けが「5類」に引き下げられる大きな局面を控え、観光関係者からは不安の声も聞かれ、地域間競争を勝ち抜くために課題は残る。

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