同姓同名だった…別人に印鑑登録手続き→証明書交付 「別人」の転出で自動廃止後、「本人」申請で判明

さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

 埼玉県さいたま市は10日、日進支所で印鑑登録の申請を受けた際に、男性申請者と同姓同名の別人の印鑑登録を行い、誤った内容の印鑑登録証明書を交付したと発表した。

 同支所によると、市民Aが2021年10月に来所して、職員が市民Bとして誤って印鑑登録し、印鑑登録証明書1通を交付した。同姓同名の3人のうち、生年月日などを確認しなかったという。市民Bが海外へ転出したため、22年3月に印鑑登録は自動的に廃止された。市民Aが今年2月3日、印鑑登録証明書を取得しようとして発覚した。市民Bは転出前の22年2~3月にかけて、印鑑登録証明書3通を取得。

 市は当事者に謝罪した上で、誤って交付した証明書を回収する。今後は2人で入力内容を確認し、再発防止を徹底する。

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