「天国からランドセルが届きました」亡き母から時を超えた預けもの 感動の瞬間のはずが「最後のオチw」

熊本県で仕出し弁当の配達などを行う「なごみ庵」の公式Twitter「なごみ庵【公式】熊本」が8日、ランドセルにまつわる優しくてちょっと笑えるエピソードを投稿し、「素敵なお話」「めちゃくちゃ心にくる」と話題を呼んでいる。

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天国からランドセルが届きました。
去年8月に注文したんですが、正月に妹と会った時に5年前に他界した母からランドセル代を預かっているとお金を渡されました。
母とは一緒に住んでいてある朝突然亡くなったのですが、自分の死期を悟っていたのか、私が知らないうちに妹に預けていたようです。
当時息子は2歳で母の事は覚えていませんが、天国のおばあちゃんからの最後のプレゼントだから大切に使うんだよと伝えると、箱から出したピカピカのランドセルを背負って仏壇の前に座り、おばあちゃんありがとうと言ってました。

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この実体験をつづった「なごみ庵」の担当者に話を聞くと「母は生前『ランドセルを買ってあげたい』と言ってはいましたが、とても驚き、母の想いに感謝しました」と当時の心境を振り返った。春から小学生だという息子さんは、ランドセルを「保育園から帰ると『ランドセルもう来た?』が口癖になるくらい楽しみにしていました」とのことで、到着した日は「大喜びでツイートの通り母の仏壇にお礼を言っていました」と明かした。

ここまではグッとくるエピソードなのだが、実はこの話には続きがある。そのまさかのオチに「最後、クスッと笑いが」「ええ話や~って読んだあとのオチwww」「最後のオチw」などの声があがっている。

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私も母に伝えたい事があり、久しぶりに仏壇に手を合わせました。
母ちゃん、2万円足りなかったよ。

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同担当者は「足りない事に関しては、当然何も不満はありませんが、ネタになるとは思いました」と回想。10日時点で2000件以上の「いいね」が寄せられるなど大反響で、まさかの金額不足はあったものの「ちょっと泣いたあとの笑い」「オチも含めていい話だなー」と、それも込みで感動したという声も多数。また、物価高を指摘するリプライも数多く寄せられたというが「どの業界も厳しい中、6年間使える商品を作っていただいたメーカーさんには感謝です」と思いを寄せた。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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