アストロズがハビアーと2027年まで契約延長 5年6400万ドルで合意

日本時間2月11日、アストロズは先発ローテーションの一角を担って5年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇に貢献した右腕クリスチャン・ハビアーとの契約延長を発表した。契約期間は今季から2027年までの5年間で、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、5年間の総額は6400万ドルだという。今オフ初めて年俸調停権を取得したハビアーは2025年シーズン終了後にFAとなる予定だったため、今回の5年契約は年俸調停期間の3年とFA後の2年をカバーするものとなる。

現在25歳のハビアーはメジャー3年目の昨季、30試合(うち25先発)に登板して148回2/3を投げ、11勝9敗、1ホールド、防御率2.54、194奪三振の好成績をマーク。被打率.170、WHIP0.95、奪三振率11.74という数字が示すように相手打者を圧倒する支配的なピッチングを見せた。6月25日(現地時間)のヤンキース戦では7イニングを無安打に抑える快投を見せ、3投手による継投ノーヒッター達成の立役者に。フィリーズとのワールドシリーズ第4戦でも6イニングを無安打に抑え、今度は4投手による継投ノーヒッター達成となった。

アストロズのデイナ・ブラウンGMは「クリスチャンは素晴らしい投手であり、彼と長期契約を締結することができて本当に興奮している」とコメント。「先発ローテーションの核となる選手であり、このような契約を結ぶための完璧な候補者であると考えていた。今回の契約は現在と将来の両方を見据え、成功を維持するために主力選手をキープするというチームの方針に沿ったものだ」と付け加えた。なお、アストロズはカイル・タッカー、ホセ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマンといった主力選手との契約延長を検討していることが報じられている。

ハビアーはドミニカ共和国代表の一員としてワールド・ベースボール・クラシックに出場予定。2015年に国際FA選手としてアストロズに入団したときの契約金はわずか1万ドルだったが、アストロズの期待通り、いや期待以上の成長を遂げ、5年6400万ドルという大型契約を勝ち取った。

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