高校生ビジネスプラン・グランプリ 佐世保商、佐世保北「ベスト100」選出

ビジネスプランを提案し全国ベスト100に選ばれた、県立佐世保商業高(右3人)と県立佐世保北高の生徒ら=佐世保市天満町

 全国の高校生が起業のアイデアを競う「高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、長崎県内から佐世保市の県立佐世保商業高と県立佐世保北高のチームがそれぞれ「ベスト100」に選ばれた。市内からの選出は初めて。佐世保商業高は、視覚障害者ら向けに、カメラを搭載して視覚情報を音声で再生する眼鏡。佐世保北高はハウステンボス(HTB)で国内短期留学サービスを提供するプランを提案した。
 日本政策金融公庫が開き10回目。全国から455校約5千件の応募があった。県内でベスト100の受賞は計10校12件となった。
 佐世保商業高は同校2年の3人でつくるチーム「EYE」。視覚障害者らの不安を取り除こうと、眼鏡に人工知能(AI)を内蔵したカメラを搭載。AIが人の表情や風景を分析し「笑っている」「電柱がある」などと骨伝導イヤホンから流す。道案内機能もある。
 佐世保北高は同校2年の4人でつくる「ハウステンボスで留学し隊」。米軍基地など国際色豊かな佐世保の特徴を生かし、国内留学で地域活性化につなげる。期間は1泊から1週間程度。対象を小学生以下、中高生、社会人に分け、英語の授業を受けたり、外国人コーチと園内散策をしたりする。同隊はHTBで海外交流事業を運営する企業にも提案した。
 日本政策金融公庫佐世保支店であった表彰式で、奥川智之支店長が各チームに賞状を手渡し「素晴らしい功績。今後の活躍に期待する」と激励。佐世保商業高の百武萌愛さん(16)は「視覚障害者の方や高齢者の皆さんに使ってもらい、喜んでもらいたい」、佐世保北高の喜多愛佳さん(17)は「実現に向け、内容をもっと充実させたい」と話した。


© 株式会社長崎新聞社