「WBC出場選手のベストナイン」をメジャーリーグ公式サイトが選出

3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の各国ロースター発表から一夜明けた日本時間2月11日、メジャーリーグ公式サイトではマニー・ランダワ記者が「WBC出場予定選手によるベストナイン」を選出する特集記事を公開した。大会史上最高と言われる豪華なメンバーが揃った今大会。なお、ランダワ記者は選考基準として「選手の実績やスタッツだけでなく、その選手が国を代表してフィールドに立つ姿を見ることへの興味や興奮」を挙げている。その結果、「ベスト・オブ・ベスト」とも言うべきメンバーが選出された。

ランダワ記者は捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野手、指名打者、先発右腕、先発左腕、救援投手、二刀流選手の各部門で「ベストナイン選出メンバー」と「その他の候補者」を選出。ただし、大谷翔平(日本)が選出された二刀流部門には「その他の候補者」はいなかった。

ランダワ記者は大谷について「我々は『その他の候補者』に言及してきたが、1つ問題が生じた。大谷はユニコーンなんだ。唯一無二の存在であり、我々は彼のような選手を見たことがない。過去2シーズン、彼は打席でフレディ・フリーマン、マウンドでカルロス・ロドンと同等のパフォーマンスを見せており、他の選手と比較することなどできない。今回のWBCで日本代表としてプレーする大谷の姿を見られるのは、このうえなくエキサイティングなことだろう」と記している。

また、先発右腕部門ではサンディ・アルカンタラ(ドミニカ共和国)が選出されたものの、「その他の候補者」に選ばれた3人はすべて日本代表の選手。ダルビッシュ有、佐々木朗希、山本由伸の名前が挙げられており、「今大会最高」とも言われる日本代表の先発ローテーションの質の高さを裏付けるものとなっている。さらに、三塁手部門では村上宗隆が「その他の候補者」に選ばれた。

ランダワ記者が選出した「WBC出場予定選手によるベストナイン」と「その他の候補者」は以下の通り。

捕手:J・T・リアルミュート(アメリカ)
その他の候補者:アレハンドロ・カーク(メキシコ)、サルバドール・ペレス(ベネズエラ)、ウィル・スミス(アメリカ)

一塁手:フレディ・フリーマン(カナダ)
その他の候補者:ポール・ゴールドシュミット(アメリカ)、ピート・アロンソ(アメリカ)、ビニー・パスカンティーノ(イタリア)

二塁手:ホセ・アルトゥーベ(ベネズエラ)
その他の候補者:ジェフ・マクニール(アメリカ)、ルイス・アライズ(ベネズエラ)、アンドレス・ヒメネス(ベネズエラ)

三塁手:マニー・マチャド(ドミニカ共和国)
その他の候補者:ノーラン・アレナド(アメリカ)、ラファエル・デバース(ドミニカ共和国)、村上宗隆(日本)

遊撃手:ザンダー・ボガーツ(オランダ)
その他の候補者:フランシスコ・リンドーア(プエルトリコ)、トレイ・ターナー(アメリカ)、ワンダー・フランコ(ドミニカ共和国)

外野手:マイク・トラウト(アメリカ)、ムーキー・ベッツ(アメリカ)、イ・ジョンフ(韓国)
その他の候補者:フアン・ソト(ドミニカ共和国)、フリオ・ロドリゲス(ドミニカ共和国)、ルイス・ロバート(キューバ)、ロナルド・アクーニャJr.(ベネズエラ)、カイル・タッカー(アメリカ)、セドリック・マリンズ(アメリカ)

指名打者:ブラディミール・ゲレーロJr.(ドミニカ共和国)
その他の候補者:ジョク・ピーダーソン(イスラエル)、エロイ・ヒメネス(ドミニカ共和国)、カイル・シュワーバー(アメリカ)

先発右腕:サンディ・アルカンタラ(ドミニカ共和国)
その他の候補者:ダルビッシュ有(日本)、佐々木朗希(日本)、山本由伸(日本)

先発左腕:フリオ・ウリアス(メキシコ)
その他の候補者:クレイトン・カーショウ(アメリカ)、ホセ・キンタナ(コロンビア)、ネスター・コルテス(アメリカ)

救援投手:エドウィン・ディアス(プエルトリコ)
その他の候補者:ジョナサン・ロアイシガ(ニカラグア)、デビン・ウィリアムス(アメリカ)、ライアン・プレスリー(アメリカ)

二刀流選手:大谷翔平(日本)
その他の候補者:なし

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