トルコ南部を震源とする大地震の被災者支援に向け、国際医療ボランティアAMDA(岡山市北区伊福町)は11日、医療チーム第1陣として医師ら3人を派遣した。
医師の鈴記好博さん(57)=東京都、看護師の菊池友枝さん(46)=神奈川県、トルコ出身の調整員カディール・カルギさん(27)=東京都。3人は同日午後、JR岡山駅から新幹線に乗り込んで出発した。成田空港から空路でトルコに向かい、12日にイスタンブールに到着する予定。
チームは被災者の医療支援を行う計画。現地入り後、情報収集やニーズ調査し、活動内容や場所を決める。AMDAは、総社市、登山家の野口健さんが代表を務めるNPO法人ピーク・エイド(山梨県)と連携してトルコ支援に当たっている。AMDAは医療活動、ピーク・エイドは防寒用寝袋の提供を行い、総社市は募金活動などでサポートする。
鈴記さんは「避難生活で悪化しやすい健康面をケアしたい」と話した。カルギさんは1999年のトルコ北西部大地震で被災したといい「当時は世界の人に助けてもらった。今度は自分がトルコのために働きたい」と意気込んだ。