2月11日、2023年シーズンのロードレース世界選手権MotoGPクラスのセパン公式テスト2日目がマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、ホルヘ・マルティン（プリマ・プラマック・レーシング）がトップタイムをマークした。
2月5～7日にセパンで行われていたルーキーとテストライダーによるMotoGPシェイクダウンテストに引き続き、10日から3日間レギュラーライダーも含めてセパン公式テストが実施されている。
テスト2日目は前日の夜に振った雨の影響を受けてウエットコンディションで開始。13時頃に路面状況が回復したためタイムアタックもそこからスタートしたが、15時30分頃に再び降雨に見舞われ、順調にテストプログラムが進められなかったようだ。
2日目にトップに立ったのはドゥカティ・デスモセディチGPを駆るマルティン。17周のみの周回で13周目に1分58秒736を記録した。18周目には7コーナーで転倒を喫して手を怪我したこともあり、この日のテストを終了した。
フランセスコ・バニャイア（ドゥカティ・レノボ・チーム）は2台のマシンを比較して1分59秒067で5番手タイムだった。チームメイトのエネア・バスティアニーニはエンジンスペックを重視していたようだ。12番手のマルコ・ベゼッチ（ムーニーVR46レーシング・チーム）は初日に続き2度目の転倒を5コーナーで喫した。
2番手はアプリリアRS-GPを駆るミゲール・オリベイラ（RNF・MotoGPチーム）で、この日最多の52周を走り1分58秒839をマークしている。チームメイトのラウル・フェルナンデスは1分59秒112で6番手だ。
アプリリア・レーシングでは、シャシー、スイングアーム、テールユニット、エキゾースト、エアロパッケージなど全体的に進化された2023年型RS-GPが供給され、マーベリック・ビニャーレスが走行して18番手。20番手だったアレイシ・エスパルガロは12コーナーで転倒を喫しており、終盤には技術的な問題に見舞われた。
ガスガスのポル・エスパルガロは1分58秒881で3番手。KTMからダウンウォッシュダクトを備えたグランドエフェクトサイドのフェアリングが供給されて検証した。アウグスト・フェルナンデス（GASGASファクトリー・レーシング・テック3）は、新しいシートとテールユニットが搭載された2022年型RC16で、パーツのテストも行っている。
4番手はヤマハYZR-M1を駆るファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）で、1分58秒897を記録。新しいエアロパッケージと初日にテストしたパーツを使った。フランコ・モルビデリ11番手、テストライダーのカル・クラッチローは22番手だった。ヤマハはセパンで2種類の2023年型エンジン仕様を試しており、どちらを採用するか決定する必要があるという。
ホンダ勢トップは1分59秒163をマークした8番手のアレックス・リンス（LCRホンダ・カストロール）。マルク・マルケス（レプソル・ホンダ・チーム）は初日に続き4台のRC213Vが準備され、36ラップを回り、1分59秒450で13番手だった。HRCは3人に仕様が異なる2023年型マシンを各2台ずつ供給しているという。
マレーシア・セパンでの公式テストは明日が最終日。次回は第1戦ポルトガルGPの開催地、ポルティマオことアルガルベ・インターナショナル・サーキットで、3月11日から12日に公式テストがあり、その後開幕戦を迎える。
