アルファタウリF1、2023年の新型マシン『AT04』のカラーリングをお披露目。角田&デ・フリースの新コンビに期待

 現地時間2月11日(日本時間2月12日)、スクーデリア・アルファタウリは、2023年シーズンを戦うマシン『AT04』のカラーリングを公開した。

 このAT04をドライブするのは、F1で3年目を迎える角田と、悲願のレギュラーシートを掴んだデ・フリースだ。角田は2022年、AT03のパフォーマンスが低かったこともあり、入賞回数はルーキーシーズンを下回る4回、獲得ポイントは12で、ドライバーズ選手権では17位だった。

 シーズンを通してドライバーが苦戦していたことは、チームメイトだったピエール・ガスリーの成績にも表れている。ガスリーの入賞回数は6回で獲得ポイントは23。前年よりも大きく成績を落としてしまった。なお、ガスリーは2023年シーズンよりアルピーヌに移籍し、その後任として加入したのがデ・フリースだ。

 デ・フリースは2019年にF1直下のFIA F2でタイトルを獲得したものの、F1に昇格できなかった。戦いの場をフォーミュラEに移したデ・フリースは、WEC世界耐久選手権にも並行して参戦。メルセデスのワークスチームから参戦したフォーミュラEでは、2020/21年シーズンにチャンピオンに輝いた。

 2022年はメルセデスF1のリザーブドライバーとして、フリー走行1回目に参加。さらにはメルセデスPUを使うウイリアムズ、アストンマーティンでもフリー走行を走った。第16戦イタリアGPでは、虫垂炎により土曜日以降の走行をキャンセルしたアレクサンダー・アルボンの代わりにウイリアムズからグランプリデビューを果たした。決勝レースでは見事9位に入賞し、これらの活躍が認められ、デ・フリースはアルファタウリに加入した。

 AT04はアルファタウリの歴代マシンのように、ホワイトとダークネイビーのカラーリングを引き継いでいる。そして兄弟チームのオラクル・レッドブル・レーシングと同じくエンジンカウルにはHONDAのロゴがある。また新たにプリンシパルパートナー契約を結んだポーランドの石油・ガス会社PKNオーレンの赤いロゴがリヤウイングなどに入っている。

 なおレッドブルRB19の発表時に明らかになった通り、レッドブル・パワートレインズは2026年からフォードと提携する。これに伴い、アルファタウリも2026年から2030年までレッドブル・フォード・パワートレインズの供給するパワーユニット(PU)を使うことが決まった。

 昨シーズンはコンストラクターズ選手権9位と低迷したアルファタウリ。2023年は角田とデ・フリースという新たなコンビでどこまで盛り返すことができるだろうか。アルファタウリの戦いに期待したい。

スクーデリア・アルファタウリの2023年型マシン『AT04』のカラーリング

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