ドジャースが右腕レイエスと1年110万ドルで合意 2021年球宴選出

日本時間2月12日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ドジャースはカージナルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕アレックス・レイエスと1年110万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。1年分の球団オプションが付属しており、そのオプションが行使された場合、来季の年俸は300万ドル。また、登板数やロースター登録日数に応じた出来高が設けられており、レイエスは2年間で最大1000万ドル(今季200万ドル+来季800万ドル)を手にする可能性があるという。

現在28歳のレイエスは長きにわたってカージナルスの球団ナンバーワン有望株として期待されていた選手であり、2016年に12試合で4勝1敗1セーブ、1ホールド、防御率1.57という鮮烈デビュー。しかし、2017年にトミー・ジョン手術を受けるなど、それ以降は相次ぐ故障に悩まされ、2017年は全休、2018年は1試合(4イニング)、2019年は4試合(3イニング)しか投げられなかった。

短縮シーズンの2020年に15試合で2勝1敗1セーブ、3ホールド、防御率3.20と復活の兆しを見せると、2021年は自己最多の69試合に登板して72回1/3を投げ、10勝8敗29セーブ、3ホールド、防御率3.24、95奪三振を記録。オールスター・ゲームに初選出され、デビューから24セーブ連続成功というメジャー新記録も樹立した。ところが、昨季は右肩の故障でまたしても全休。今季も開幕からの数ヶ月を欠場することが確実となっている。

カージナルスから見切りをつけられたレイエスには、ドジャースのほか、ブルージェイズやマーリンズも興味を示していたようだ。近年のドジャースはトミー・ケインリー、ダニー・ダフィー、J・P・ファイアライゼン、ブレイク・トライネンなど故障中の投手を積極的に獲得しており、レイエスとの契約は最新のギャンブルということになる。完全復活すれば大きな戦力となる選手だが、どんな結果になるか注目される。

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