長崎県内企業倒産 1月は1件 負債総額1000万円 過去10年で最少

 帝国データバンク長崎支店は10日、1月の長崎県内企業倒産概況(負債1千万円以上)を発表した。件数は1件(前年同月比2件減)、負債総額は1千万円(同7億5300万円減)。1月の倒産としては件数、負債総額ともに過去10年で最少だった。
 業種は製造業で「販売不振」による破産。新型コロナウイルス関連ではなかった。
 同支店によると、全国旅行支援や西九州新幹線開業などで観光需要が回復し、景況感が上向きになった企業が増えた。一方、原材料費や人件費などコスト上昇により収益確保は厳しくなることが見込まれ、回復基調を維持しながらも小幅な一進一退が予想される。
 今後の見通しについて同支店は「コロナ融資の返済が開始される企業や、前年まであった各種補助金の支援が見込めない企業もあるため、引き続き警戒が必要」としている。


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