豊島区の高野之夫区長が死去・85歳 小池知事や近隣区の区長も追悼

病気療養中だった豊島区の高野之夫区長が2月9日夜、自宅で亡くなったことが分かりました。85歳でした。都内の自治体の区長からも追悼のコメントが相次ぎました。

豊島区の高野区長は2月9日午後6時ごろ、区内の自宅で肺炎のため亡くなりました。85歳でした。豊島区生まれの高野区長は豊島区議会議員や東京都議会議員を務めた後、1999年に豊島区長に初当選し、区長として6期24年、財政破綻の危機や「消滅可能性都市」の指摘を受ける中、「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げ、池袋駅前の再開発や子どもと女性に優しい街づくりにも力を入れてきました。2022年12月には西武池袋本店の低層階にヨドバシカメラが入る計画について「将来の街づくりを考えると(ヨドバシカメラが)低層部に入ることは絶対に、絶対に反対したい」と語気を強めて反対していましたが、2月8日の区議会開会日に4月の区長選には出馬しないことを表明していました。

訃報を受け、東京都の小池知事は「6期24年にわたって区長として区の発展に尽力された。その姿をずっと見つめてきた。多くを学ばせていただいた。ここに謹んで哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈り致します。ありがとうございました」と悼みました。また、他の自治体の区長から「温厚な人柄を持ちながら芯が強い政治家でした。先輩区長として卓越した手腕と構想力を持った方でした。心からご冥福を祈ります」(世田谷区・保坂区長/twitter)、「悲しい。残念。『樋口くん、どうだい調子は』と気にかけてくださったあの電話はもう。本当にありがとうございました」(千代田区・樋口区長/twitter)など追悼のコメントが相次ぎました。

豊島区長選挙は予定通り4月23日に行われ、それまでの職務代理は齊藤副区長が行います。

<豊島区が献花台を設置 お別れの会も予定>

豊島区は献花台を区内3カ所に設置するほか、「区と区民によるお別れの会」が後日開かれる予定です。

© TOKYO MX